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2007.11.03

905が出ても買っていいのは、N904iだ!

11月1日にNTTドコモの発表会Pb010033 があり、既に発表済みのauソフトバンクを合わせ、ケータイ各社の冬商戦モデルが出そろった。MNP(番号ポータビリティ)が始まった昨年に比べると、auが12機種→9機種、ソフトバンクが15機種→10機種と、発表機種数を減らしているのに対し、ドコモは11機種→23機種と、大幅に増加させている。もっとも、これにはカラクリがあって、本来別々の発表となる90Xシリーズと70Xシリーズをいっしょにしたからなのだ。90Xシリーズだけを見れば、11機種→10機種と前年並みなのであるが、3社を比べてみると、ドコモが最も意欲的な印象を受けた。
例えば、国内初お目見えとなるCyber-shotケータイとか、これまた初めてとなるVIERAケータイとか、ケータイとして初めてドルビーサウンドに対応した端末とか、目を引くモデルが多い印象だ。70Xシリーズのほうも、折りたたみ式3G端末で世界最薄となる厚さ9.8mmを実現した機種やamadanaとのコラボレーションモデルなど、バラエティにとんだラインアップになっている。個々の端末ということで見ると、魅力的な品ぞろえといえるのではないだろうか。
一方、サービスや機能の進化という観点で見てみると、目玉はワンセグ機能の標準搭載(一部除く905i)、世界各国でそのまま使えるGSM規格への対応(905i)、緊急放送の受信が可能な「エリアメール」の搭載(905iと705iの一部)といったところであろうか。ワンセグやGSMは従来でも対応機種があるし、その機能に魅力を感じていない人からすれば、904iなどの既存の機種も検討対象に入ってくる。
さらに、今回の発表機種から新しい料金体系に変わった影響も見逃せない。新機種は原則として新料金体系になるし、旧機種はこれからも新料金体系は選べない。もともと「1円ケータイ」など不当に思える販売価格を実現する要因だった販売店への奨励金(3万5000円程度といわれる)をなくしていくための料金体系であるが、現状では販売奨励金が実際にどの程度減らされるか不透明だ。確実にいえることは、端末価格が少なくとも現行機種より安くなることはないことと、端末の2年使用が基本になることである。となると、現行の販売方式が維持される旧機種で割り安に入手したほうがいいと考える人も多いはず。
そこで、個人的にオススメしたいのが、N904iだ。ワンセグ非対応というのが、最大の弱点だが、重さ113gは904iシリーズ最軽量で、N905iμを除く905iシリーズと比べると、断然に軽い。ふだん持ち歩く機器としては、これは大きなアドバンテージだ。また、904iシリーズで唯一HSDPA規格のFOMAハイスピードに対応。液晶は、905iを含めての最大の解像度を誇る480ドット×854ドットの3型ワイドVGA。あまり知られていないが、この液晶の美しさは、シリーズ中随一という人もいるほどだ。この高精細大画面液晶とハイスピードを生かしたウエブや地図などの閲覧は、快適の一語に尽きる。そして、使用感に大きく影響するきびきびしたレスポンスとキーの押しやすさも見逃せない。もちろん、おサイフケータイGPSミュージックプレーヤー機能などは押さえてある。
これだけ魅力的な要素を備えたN904iだが、市場の人気は悪くもないがよくもないという感じ。この要因として考えられるのが、ワンセグの非搭載とともにデザインの問題だ。N904iは外側と内側で異なるカラーリングを採用しており、4種類のうち人気は、「Day and Night」N904i_dn_f_2 に集中している。どちらかというと、尖ったデザインの「Day and Night」 が一番人気となってしまったのは、無難な色で魅力的な組み合わせがなかったためではないかと思う。私が買った 「Urban Blue」N904i_ub_s が最も無難といえるカラーだが、外側があまりにも地味で人気カラーになれなかったようだ。
では、実際に使った印象を述べていこう。まず、本体はヒンジのぐらつきなどもなく、しっかりとした作りが好印象。ただ、折りたたんだ端末を開くのが、少々めんどうで、両手でしっかりと開かなくてはならない。次に、売りである高精細大画面の液晶だが、高解像度に対応している場合は情報量が多くていいのだが、対応していない場面もけっこうあってちょっとさみしい。N905iなどではこの点が改善されているそうで、これはちょっと悔しい。また、せっかくの美しい液晶なのだが、再生できる動画形式がiモーション(3GPP形式)のみ。パソコン内にある動画は変換などが必要で、もっといろいろな形式に対応して欲しかった。画像の表示では、microSDカード内の画像を一覧する際に、サムネールが1画面あたり4枚に固定されてしまうのは残念(内蔵メモリーの画像は9画面表示)。また、画像を表示した際に縦横回転機能がない点も気になる。
文字の入力などはやりやすいのだが、日本語のインライン入力(カーソル上に入力した文字が表示される方式)に対応していないのは残念なところ。また、メールのアドレス入力時に履歴が表示されるのはいいのだが、この順番が頻度順でないのは惜しい。メール機能は、振り分けが送受信ともに対応するなど、さすがに強力。ただ、メール送信後にOKを押すまで「送信しました」と表示され続けるのは、ちょっと煩わしい。
そして、高解像度+GPS内蔵のメリットが十分に感じられるのが、ナビソフト。方向音痴の私にとって大変期待する機能だ。使ってみると、付属の『ゼンリン地図+ナビN』も追加した『NAVITIME』も、ともに音声案内対応でなかなかの完成度。ヘディングアップ機能もあり、画面を表示させながらの案内は十分実用的。ただ、歩行者用ナビとすると、常時画面を開きながら歩くわけにはいかず、音声案内も周囲が気になり使いづらい。今では、イヤホンをしながら、ときどき画面を開くというスタイルで使用している。なお、電池のもちがいいこの機種だが、ナビを使い続けていると、あっという間に電池がなくなる。長時間の使用には予備電池が欠かせない。FMトランスミッター機能がナビの音声に利用できないのも残念。
細かいところで不満を書き連ねてしまったが、全体的な完成度は高く、個人的には2年間使っても不満のない出来に仕上がっていると思う。

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